映画『精神0』@ 上田映劇
私たちは自分の観たい映画を選ぶ。
そして
自分の好きな、自分の行きたい映画館を選ぶ。
観たい映画を、観たい時に観たい所で観る。
映画を映画館に観にいくという行為には観客の自立心が必要とされ、多くの映画ファンはその自立心、主体性により映画というものを愛するのだと思います。
オンラインなのに映画鑑賞の選択肢に劇場が入っているという幸福。
さて
私が映画『精神0』を観るのに選んだ映画館は
私は東京在住です。
それなのに故郷の映画館を選べるという、この幸福。
観ました!
このブログは映画の感想、評論的なものを書くところではないのですが、短く述べます。
ひたすら被写体を観察するということを目的としたこの映画の視点には冷徹さがあります。
その冷たさに徹したカメラが切り取った画から、
主人公の老いた医者と、その患者と、その伴侶は
私であり、また私ではない。でも私たちであると感じました。
一箇所、お酒とタクシーの件ですごくホッとしました(笑)。
そして
この映画を劇場の本物のスクリーンで、多くの他人と一緒に観たときには、また印象が違うはずだと思うのです。
上田映劇
十代の頃、もっともお世話になった映画館。
大正時代からの古い小屋で、一度は閉まりました。
でも復活しました。
たびたび帰省はしているのですが、ちっともタイミングが合わせられず、復活後、一度も行けていませんでした。
初めて行くことになったのが、オンラインからになるなんて……!!!
…… 複雑な気持ちです。
けっきょく
嬉しいです!
この機会を与えてくれた仮設の映画館 に深く感謝いたします。
<さらにつづきます>
映画『精神0』@ 仮設の映画館
仮設の映画館 !
http://www.temporary-cinema.jp
「なんて画期的なアイデアなんだ」と叫びたくなりました。
映画を配信で公開するが、それは映画館で上映された扱いになる。
観客はまず観たい作品を選ぶ。そして行きたい映画館を選び、その映画館で上映されるという前提で料金を払い、オンラインで作品を鑑賞する。
今は行くことができない、自分の好きな映画館で、観たことにする。
現実には休館していて、観客0で、スクリーンには何も映し出されなかったのに、その映画館で観たことになる。
映画館で観たことにできる!
公開が危ぶまれた映画と、休館した映画館を同時に応援することができ、映画の製作、配給側と映画館の双方に利益をもたらす。
なにより観客が今、新作を観ることができる。
オンライン上の仮設であるけれども、確かに映画館を通じて観ることができる。
脱帽です!
(いま読んでいるカミュの『ペスト』に「脱帽!」というセリフが何度も出てくる影響です)
動画配信サイトと視聴システムの普及により、オンラインで初めて公開される映像作品の出現に誰も驚くことはない世の中となりました。
某大手配信業者が製作した映像作品が、映画館を通じて公開されなくても映画と呼びうるものであるか否か、議論は続いています。
私は映画は映画館で公開されるべきものであり、映画とは映画館のスクリーン上でフルパワーを発揮できる映像作品のことを指すと考えています。
ただ、以前ビデオスルーで公開された多くの作品、日本で劇場公開作品の扱いを受けれず、ソフトのレンタルなどでその存在を世に知らしめた多くの映画があることも知っています。
インターネットを介して初公開される映画も増えてしまうだろうと考えていました。
そんな
劇場、映画館であるべきだ!
いやネット配信でも……。
それは映画と呼べるのか?
映画と呼んでもいいんじゃないか……。
というような議論を吹き飛ばしてしまったいまの状況。
映画と映画館、その存在をかけた大問題を逆手にとった仮設の映画館!
想田和弘監督の「座して死を待つよりは……」という苦渋の決断に、
私は逆境でこそ輝きを増す映画の未来を提示してもらえたと考えます。
さて、
5月2日、オンラインで封切られた想田和弘監督作、映画『精神0』、
早速鑑賞してみました。
<つづく>
『金の銃 銀の銃』30秒予告編
仕事がイベント、芸能関連のため、ほぼ休業状態です。
そんな中、新しい予告編を制作いたしました。
映画業界は前代未聞の苦境に立たされています。
日本も世界も戦いの日々を過ごしています。
わたしは自分にできることを毎日一つづつでもやっていこうと思います。
映画『金の銃 銀の銃』完成
おかげさまで完成です。
今年の目標、
新作二本!
『金の銃 銀の銃』15秒予告編
新作
『金の銃 銀の銃』
15秒予告編を制作しました。
八栗広実 フルデジタル一作目
出演 / 石原滉也 太三 Ann
2020年 公開
乞うご期待。
自主映画『射手座 Mk II』2018 @ YOUTUBE
映画『射手座』のBGMを変更、再編集したバージョン、
『 射手座 Mk II 』
マークツーです。
こちらもインターネット上にて公開いたします。
よろしくお願いいたします。