モーション・ピクチャー・シューティング

MOTION PICTURE SHOOTING 自主映画制作記

Windowsの物語

実は昨年の秋は、病床におりました。

 

真夜中に119、最寄りのERに担ぎ込まれて
人生初手術、初入院となりました。

 

いろいろと無理がたたった結果の病気だったのですが、
お陰さまで年内に退院、順調に回復いたしました。

 

毎年一本、コンクール用のシナリオを仕上げて応募していたのに、
昨年は原稿を書き始めた矢先にダウン。

 

「タダでは倒れるまい」

見舞客に大学ノートとボールペンを買ってきてもらい、
ベッドの上で続きを書きました。

窓からの限られた景色を見ながら……。



そんな第一稿は退院前日に完成いたしました。
目指していた締切には間に合いませんでした。



で、
年を越して先日、清書を終えて別のコンクールに応募いたしました。



私にとって初のパソコンを使ったコンクール用原稿、
WindowsとWordを私史上最大活用したシナリオとなりました。

ワープロ専用機よりスムーズな文節ごとの移動、
なにより特定語句の【検索】と【置換】の便利さを味わいました。

 

PC導入はや一年、
ここへ来て、やっとマシンと仲良くなれた・・・かな?
(いまも、アメブロなのにCtrl+Sを押すという癖がついた・・・)

 

さて、
【窓】が
キテます!
・・・と思っているこの頃。

最近の大ヒット(私の中で)!
YKKさんのCMです。
リンクさせていただきます。

 

『映画と窓』編、素晴らしいです。

http://www.ykkap.co.jp/company/ad/tv_radio.asp



窓とは・・・

内から外を見るもの。

暗い屋内に光を取り込むもの。

同時に、

外から内が覗けるもの、

闇夜の屋外を照らす光。

 

窓という装置と映画は相性が良いですね。

それは、映画が劇場にいながら他の世界を見れる装置であり、

闇に輝く明るい四角、スクリーンはまさに窓だからです。

 

さて、私たちは

映画館にいる時、

暖かい窓の内側にいるのでしょうか、

風の冷たい窓の外側にいるのでしょうか。

 

観客一人一人、

立っているところは違うのでしょうね。



私の映画は、

窓、窓、窓・・・

たくさんの窓の物語です。

 

比喩ではなく、数えきれないほどの窓を登場させています。

 

去年の9月、主演俳優と共に

メインとなる【窓の内側】の撮影は済ませました。

 

ずっと懸念材料だったのですが、

「果たして、この窓の外側は見つかるのだろうか」と思っていました。

 

その窓の外観、外から見た窓のショットはどうしても必要であり、

どうしてもロケ撮影でなければならず、

「条件に見合った、外から撮れる窓なんて・・・ 探すのに一番苦労するだろう」と

考えていました。

 

退院し、仕事に復帰した昨年の暮れ、

最後の一週間、まさに年末、

仕事先で休憩中、たまたま、

私は見つけました。

【窓の外側】を。



今年に入ってから何回かその場所を訪れ、

撮影のシュミレーションを行いました。

 

まだ本番には臨めていません。